4月より始まったPST(プレサッカーチーム)のコーチングライセンスの予備授業も約一か月が経ちました。
項目としては、
①Técnica(技術)
②Táctica(戦術)
③Metodología(メソッド)
④Físico(フィジカル)
と、3か月間毎日2時間これら大きく分けられた項目を日替わりで学んでいきます。そしてこれらに更にたくさんの項目があり、スペインのコーチ学の細かさや奥深さを日々感じています。
今日の授業では前回から引き続き「Pase」(パス)について考察し、その中でも「Centro」(センタリング)について議論しました。
興味深かったのは、R.マドリード対A.マドリードの試合におけるビデオを見ながら、両チームのCentroの違いを考え、そこから相手チームのディフェンスがどのようなコンセプトを持って試合をしているかを考えることでした。
例えばR.マドリードのセンターバックのカバーリングの距離からどのような守備コンセプトを持っているか、一方アトレティコの場合はボランチの選手のカバーリングからレアルとは違うコンセプトが見て取れたり。そしてそれをどのように攻略する可能性があるかといった議論が進められました。
相手の守備コンセプトの分析から自チームの選手の特徴を考慮し、いかに組織的に崩すかといった話はとても興味深いものでした。
バルセロナに来て、サッカーの知識が日に日に増していっているのは勿論ですが、日本ではできなかった議論ができるのは、とても素晴らしい環境だと思います。
日本との大きな違いは、「サッカー言語」が体系化されており、それがかなり細かいところまで定義されているところです。
また、それを学ぶ環境がここでは「誰にでも開かれている」ところではないでしょうか。
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