2015年4月10日金曜日

変わらなければ

今週からスペインサッカーコーチングライセンスの予備授業が始まりまして本日はメソッド論。
講義だけではなくディスカッションができるのは本当にありがたいです!

今日は各メソッドの定義や特徴などについて話しましたが、日本では見られない定義や詳細を知ることと、スペインと日本を比較できることは本当に勉強になります。
僕自身、意見を伝えることで自分の頭の中が整理され、自分の考えがより詳細に体系づけられていってます。

僕はスペイン(海外)が良くて日本はだめだとかはまったく思ってるわけではなく、日本にはない考えをいかに持ち込むことができるかという視点に立つと、スペインで新しいことを学ぶのは勿論ですが、日本のこともよく観察しないといけません。


ただ、授業を受けているとスペイン人のコーチたちの平均的なレベルは、日本より数段高いだろうということは容易に想像できます。

こちらではコーチングスクールでかなりのことを学べます(質も量も)。勿論スクールで学ぶことで終わりではなく、そこは基本を学ぶところです。そこから各人がそれを発展させて行くのでしょう。

日本では学びたくてもその環境がないのも事実です。
意欲のある人がここまで詳しく学べる環境は日本にはないのではないかと思います。

例えば日本ではC級はかなり簡単に取れますが、その次のB級A級は、受講時間はそれほど長くないのに難しいです。受講する内容は詳しくは知りませんが、多くの順番待ちや各県協会の推薦が必要だったり、トレセンでコーチをやってないと推薦がもらえないなど、コーチの資質や能力とは別のところで大変です。
僕の場合だと日本でSを取得するのはいろんな意味で絶対に不可能です。(笑)
ただJ関係者は優先的に受講できたりするので、良く分かりませんが、よくある日本の慣習的な部分があるようです。
ただ、それは「講義する側」の体制が整っていないのが原因かと思います。講師の数や様々な問題があり、希望すれば誰でも受講できるような環境がまだまだ整っていません。
そういう意味でもまだまだ「後進国」なのはいうまでもありません。

僕も日本人として「日本は後進国だ」と言われるのは嫌な気持ちですが事実です。勿論選手でもコーチでも日本のトップレベルは世界に近づいているのでしょうが、平均値を取ると世界とはかなりの差があるのではないでしょうか。

日本のサッカーは発展しているのだけれど、世界はもっと早いスピードで進化しています。世界と肩を並べるにはあと何十年もかかるでしょう。平均値という意味では最低でも1~2世代は変わらないと追いつくのは無理だと思います。

では、僕らに何ができるかというと、個人レベルでひたすら世界を意識して、先端を意識してそこに追いつく努力をするだけです。ハードな面は協会がなんとかする仕事です。
僕ら一街クラブ、一コーチは、非力ながらも努力して向上するのみです!

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