現在、スペインでの僕の立場は選手に近いものがあります。
勿論プレーしているわけではないので、スペイン語を学ぶ生徒という意味で「指導される」立場です。
トレーニングを行う時にコーチが注意しなければいけないこと
の中に「難易度」というものがあります。選手にとって「練習の難易度が低すぎても高すぎてもモチベーションが下がる」というものです。
一番良いのは「少し頑張ったら達成できることを課題にする」ことです。つまり「あまりにも不可能なことを要求されたらモチベーションが下がる」「簡単すぎても下がる」、その中で選手の能力を見ながら適切なタイミングで適切な課題を与えなければなりません。
モチベーションの低下が続くとそれは「反発」もしくは「不信感」に変わります。また、適切なタイミングで適切なサポートが入らないと「課題を克服するための作業」は苦痛に変わります。それが続くと「克服することへの意欲」はさっぱりなくなってしまいます。
つまり指導者と選手は二人三脚で「レベルアップ」して行かなければなりません。
現在スペイン語を学びながらも時々「同じ指導者」としての立場から授業を考えると、「雰囲気づくり」「課題の難易度」「説明の明確さ」「選手のレベルを把握しているか」など、フットボールと共通するものが見えてきます。
まさに「導く」という言葉が指導者には当てはまります。
「いかにレベルアップさせるか」
一方通行ではなく、そのためにあらゆることを考え実行するのがプロフェッショナルな仕事です。
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