2015年1月14日水曜日

立場は違えど

僕のスペイン語のクラスは7~10人くらいで構成されているのですが、それを取りまとめるのは女性の先生です。
いつも笑顔でユーモアに溢れ、なおかつ上手く自分たちを導いてくれます。僕もコーチをしているからこそ分かるのかもしれませんが、何気ない時に、生徒たちをよく観察していますし、理解できない時には別の方法で何度でも説明します。


とにかく、洞察力と生徒たちのコントロールが上手いなと思います。発言が少ない生徒(例えばスペイン語に自信がない)に対しては、横目で観察しながら、簡単な質問をユーモアも交えて質問したりして、その生徒が困らなくてよいような雰囲気を上手く作ります。

また、この仕事に愛情を持っていることもよく分かります。仕事がら必要なのでしょうが、様々な国の文化をよく知っており、例えば、日本と言えば、ロシアといえば、オランダといえば...
スペイン語を話せない異国の生徒たちと上手くコミュニケーションをとるには、その国の文化や習慣をたくさん知って、理解してリスペクトしなければなりません。

別の表現をすると、大げさな言い方ですが、文化や言語が違う、また年齢や考え方も違う集団を、一つにまとめなければならないということです。
勿論、みんな言語を学びに来ているのですから自然とまとまるのですが、「授業の進行」を上手くやってのけます。「リーダーでありながらも陰で支えており、モチベーターでもあります。
多分、フットボールのコーチと同様、現代的なリーダーになるためのスキルも勉強しているのではないでしょうか。

古い日本的な指導者の在り方はもう通用しない時代に入りました。(と願ってます)
人間的な魅力や、指導者として高い能力なくして、もはやコーチにはなれません。というような時期に日本は到達しているのでしょうか。どうでしょうか。

前日本代表のオシム監督が、「日本人は選手よりもまずは監督・コーチが海外に出た方が良い」と言いましたが、僕もそう思います。
選手としてではなく、コーチとして海外で学ぶ。
海外が良いとか悪いという話しではなく、グローバルな視点を持っているか?

なぜフットボールにおいてそのような視点が必要か?
簡単です、フットボールの世界の中心はヨーロッパだからです。いくら昔より日本のレベルが上がったとしても、環境的に少なくても30年くらいは(多分もっとでしょうね)遅れていると思っています。(多分、一つの世代が経験したのを次世代に伝えてそれがスタンダードになるということを考えればそれくらいです)
ハードの面を考えればもっとかもしれません。

内容的なものだけではなく、ハードも含めて、日本に落とし込めるものとそうでないもの、日本の方が劣っているものや勝っているもの、さまざまなものを検証したいと思います。


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