2015年1月11日日曜日
育成年代の試合観戦
今日は土曜日で学校が休みということもあり、日中に育成年代の試合観戦に行ってきました。
過去に育成年代の試合は見たことがあったのですが、今回スペインに来て初の観戦となりました。
地下鉄Catalunya駅から20分程度、一度乗り換えてOnze de Setembre駅に着くと、そのすぐ隣にこの地域の小さなスタジアムがありました。小さなといってもアマチュアクラブが所有するにはものすごく立派なグランドです。
周辺に住宅があるその中にスタジアムがあるので、いかに生活と密接しているかが感じられます。
観戦したのは元日本代表の中村選手も以前在籍していたエスパニョールの下部組織U-15年代、カテゴリーとしてはU-16ですが、そのリーグに15歳の選手たちが所属しています。一つ上の年代の中で現在首位だそうです。
対戦相手はこのグランドのホームチームで、前半は守備のコンセプトが機能して0点に抑えていました。しかもエスパニョールの選手が審判にクレームをつけ退場に。前半0-0で折り返しましたが、後半じわじわと攻め込まれてエスパニョールの勝利となりました。
その後、バルサのカンテラ、Alevín A を観戦しました。
おそらく今年12歳になる年代なので現在11歳だと思います。当然バルサはトップチームと同じでポゼッションしながら攻めます。途中流れを変えられそうな場面もありましたが、結局危なげない試合で勝利しました。
レベルでいうと、かなり高いです。テクニックのレベルは勿論ですが、とにかく状況判断がいい。フットボールをよく知っていてそれがディテールでも見て取れることができます。
しかしそれはバルサだけでなく相手のチームもそうです。
ひとつひとつの何気ないアクションが、フットボールを知っているなと感じさせます。
きわどいところでの駆け引き、時間の使い方、試合の流れやタイミングを意識したプレーや行動は、リーガエスパニョーラと同じです。
まさに「フラクタルな関係」が存在しています。
それにしても日本と比較するとディテールも含めて様々な部分で大きく違います。
U-12年代では7人制の15分×4ピリオド制。前後半30分の中に短い休憩が入ってハーフタイムは15分程度、トータルで60分の試合です。
この日見たU-12もそうですがU-16も一人審判です。11人制のフルコートで、カタルーニャ州の一部リーグですが、
特に審判の質が高いわけではないですがそうなっています。
この辺は日本とは全く違いますね。
また、観戦している大人(保護者など)のリアクションの質がものすごく高いです。すごくフットボールを観戦することに慣れていますね。ビール飲みながらあーだこーだ言って、審判にもいろいろ言ってますが、その姿はまさにリーガを観戦しているかのようです。
言う方も言われる方も慣れていて、そういう環境の中でプレーするのが当たりまえの状態です。
そして大きく違うなと感じたのは、「チーム戦術」と「プレーの強度」です。
今日はエスパニョールの前にもエウロパというチームのU-14年代も見たのですが、全カテゴリーともボール際はかなり激しいです。勿論ファールを受けるほうも上手いですし、ここは行かないといけないという場面ではガンガン行きます。一人一人が戦っているなと感じますが、それは当たり前で、その中で状況を意識したプレーが多いと感じられました。つまり戦っているんだけど、やみくもではなく「状況」に即してる。そのへんは「駆け引き」と大きく絡んでいるのではないでしょうか。
また「チーム戦術」に関してもそれぞれのチームの意図が読みとれて面白かったです。相手に合わせて戦い方を変え、2手3手先までイメージしてトレーニングする。
そういう試合の繰り返しが「戦術的レベルの高さ」かもしれません。
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