2015年4月21日火曜日

言葉を定義

現在バルセロナにてサッカーを学び始めましたが、日本と大きく異なるのではないかという点は、サッカーが学問として体系化されていたり、様々な言葉が細かく定義づけられていることです。

そのため曖昧な表現ではなく、一つ一つを細かく定義することで、論理的なものになっています。また、定義は指導者によっても異なることも特徴の一つかもしれません。

コーチングスクールで学ぶ「基本的な体系」があって、それをもとに各監督が定義や理論を発展させているようですが、この体系がかなり細かく、そして明確に定義されているようです。


今日の授業(Tactica 戦術)で面白かったのは、サッカーにおける4つの局面です。

一般的にサッカーには4つの局面があると定義されています。

①攻撃の場面(Ataque)
②攻撃から守備への切り替えの場面(Transición Ataque-Defensa)
③守備の場面(Defensa)
④守備から攻撃への切り替えの場面(Transición Defensa-Ataque )

これは一般的に言われるサッカーにおける4つの場面です。サッカーでの局面は常にこの4つのうちのどれかに属します。

これだけ見ると何となく理解したように感じますが、例えば④は具体的にどのような時から始まり①になるにはどのような場面からと定義されるのか。どのように厳密に定義するか。

また、攻撃とひとくくりにできるのか?

上記の4つの場面を基本的な構造とし、そこから様々に発展させることができます。

僕が考えたのは、この4つと定義されている局面も、プレーモデルによって異なるということです。

ある戦術のもとではそのチームの局面を上記の4つに定義することが可能ですし、また別のプレーモデルでは②と④を省いて①と③だけの局面と定義することも可能です。
可能性として更に細分化する方法もあるかと思います。

また、もっと哲学的に考えると更に違う定義ができるかもしれません。

大事なのは監督がそれを自ら決定し、整理し、定義づけることです。
それにより選手がプレーモデルをよりよく理解し、個人、もしくはチームのレベル向上につなげることが可能になります。

この定義づけができていないと、選手は混乱しやすくなるのかもしれませんね。

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