今まで、指導していた育成年代の選手たちに高いレベルや海外へ行くこと、プロを目指すためには云々などと伝えていた時に、自分がもっともっと高いレベルのことを知らなければ、もしくは自分自身そのような環境に身を置かなければ上手く(リアリティを持って)伝えられないのではないかと思ったことも留学を決めた
大きな要因の一つです。
ですので自分自身が海外で生活して身をもって体験することで、その素晴らしさや大変さ、価値を伝えれるのではないかと思います。
細かなことも含めて海外で生活するもしくは仕事をすることなど、いろんな体験を伝えればと思います。日々の些細な出来事も、これから海外を目指す選手たちにとって、良い情報になるのではないでしょうか。
バルセロナに来て早いものでもうすぐ1か月が経ちます。留学経験がある人なら、この時期の大変さや楽しさも分かるのではないでしょうか。
昨日は警察署へ行って、学生用のビザの申請をしてきました。短期ではなく長期留学のため長期ビザ(僕の場合は学生ビザ)が必要です。いくつかの書類を揃えて行きましたが一人ではかなり大変だったと思います。(Kさんありがとうございます)
こちらに来て特に感じますが、日本の「おもてなし」の文化はとてもハイレベルですね。「接客」に対しての文化がまったく違います。
こっちは基本的には無愛想です...日本だったら間違いなくクレームでしょうね。それは公でも民間でも同じです。先日「証明写真」を取りに行ったのですが、14:30から昼食のため、その5分前に着いた僕には「早く椅子に座れ。もうすぐ閉めるから」のような感じです。その店に他の用事もありましたが、昼食後17:00以降に来てくれとのこと。日本ではまず考えられませんが、そのような対応にもだんだん慣れてきます。客がいるのにおしゃべりしたり、全然かまってくれなかったり。勿論スペイン語のレベルによって対応が違うのかもしれませんが、そいうことも日常的になってきます。
警察署での手続き終了後、地下鉄で学校へ向かっていると車内で大きな音で音楽が聞こえてきました。僕の隣にたった男性は突如歌いだします。カバンにはアンプ、そして手にはマイクを持ってラテン系の歌を熱唱。しばらくすると隣の車両へ移動してまた熱唱。
町中を歩いているとリードをつけていない大きな犬がたくさんいたり、ローラースケートやスケボーで走ってる人が多々います。よくぶつからないなあと思いますが、上手く調和しています。家の近くのsupermercadoではパキスタン系の男性が僕を見ると陽気に日本語で挨拶してきます。
学校でもいろんな国のいろんな立場の人がたくさんいます。学生だったり、長期休暇を取って留学している銀行員だったり、自国の先生だったり、日本語の先生を目指していたり。若い子もいれば年配の方もいて、とにかく多種多様です。
日本では考えられないようなことが日常茶飯事です。
どこの文化が良いとか悪いとかではなく、それぞれがそれぞれの文化を持っています。
休み時間にスウェーデン人の子と、バルサの試合をカンプノウに見に行ったか?スペインでサッカーしているか?などという雑談をするのも、当たり前ですが不思議な感じです。スペイン人とトムクルーズの話をしたり、アメリカ人とバレンシア地方の話をしたり、イタリア人とロマーリオの話をしたり。
世界に出ればまさしく「新しい世界」が広がっています。世界に出ることは、勿論いろんな問題もありますが、きっと新たな人生・価値観を与えてくれます。
ただ短期間だと、詳しくもしくは本質を理解するのは難しいかもしれません。表面的な部分だけを捉えて判断してしまいそうです。もちろん観光でも十分良いのですが世界観を変える経験という意味では。
少なくとも3年くらいは住む方が良いのではないでしょうか。言語のレベルにもよると思いますが、その国の言語が喋れない場合、1年くらいではほとんど意味がないかもしれません。
高いレベルで喋れれば数か月でも十分その国の文化など深く知ることができるでしょうし、1年住んでいたけど挨拶くらいしか喋れません、だと無意味です。
また、その国の歴史や文化を知っていることも重要です。
サッカーだけでなく、文学や映画、芸術や政治、サブカルチャーも含めて知っている方が良いでしょう。そうしないと、ただ外国にいた、だけになってしまいます。
僕の場合も「言葉のレベル」が問題でもっともっと勉強しなければなりません。まだまだバルセロナに住む時間はたくさん残されていますが、日本に帰る頃(未定ですが)には十分な語学レベルに達していたいですね!そのためには日々練習です!
0 件のコメント:
コメントを投稿